ペコンとコンペ生活

SLYME designworks.

滋賀県立大学デザイン科卒の先輩後輩により2009年に結成されたデザインユニット。 日常で感じる疑問、煩わしさを「デザイン」というツールで解消すべく活動している。
http://www.slyme-dw.com/

先輩
吉田 龍司
ryuji yoshida
1980年大阪生まれ。
大学卒業後「フラットデザイン」にて、店舗設計に携わる。
在職中。
後輩
酒井 雄大
yuta sakai
1984年兵庫生まれ。大学卒業後「graf」にて、店舗・家具設計、プロダクトデザインに携わり、2009年に退職。現在はインハウスデザイナーとして活動中。

Tokyo Midtowm Award 2009 デザインコンペ 【第1回】

「Japan New Gift 日本の新しい手みやげ」

ビジネスシーンで。帰郷の際。ホームペーティに招待されて。友人に。同僚に。日常で登場する手みやげのありかたは様々です。デザインが洗練された、「新しい」日本の手みやげが今回のテーマです。

Tokyo Midtowm Award 2009
東京ミッドタウンは、“「JAPAN VALUE(新しい日本の価値・感性・才能)」を創造・結集し、世界に発信し続ける街”を目指す一環として、「Tokyo Midtown Award 2009」を開催します。
  • 吉田 龍司(先輩)
  • 酒井 雄大(後輩)

日本のおみやげということですね~。『日本らしさ』って部分からコンセプトをつめていきましょうか。

“手みやげ”という概念ですね。外国の方にもウケるような。

せやねんな~。外国の人たちをターゲットにしたものでないとアカンもんな~。

外国の方にとってのニホンには、いろんな印象があるでしょうが、けっこう先入観が強い気がします。「こんなのも日本にはあるんだ!」という、発見が欲しいですね。

「天ぷら」、「芸者」、「腹切り」か。そして「巨人」、「大鵬」、「卵焼き」やもんな~。アハ、失礼しました。

「マウントフジ〜、チョンマゲ〜、ヒノマル〜」ですね。だけど日本人でも、なかなか母国の自慢って難しいもんです。実はほとんど理解できてないんでしょうね。

うん。あらためて母国自慢って言われても実際とまどうなぁ。

富士山以外にも美しい景色は山ほどありますし、おいしいものもたくさん。

せやねん。やっぱり、日本の手みやげとして、残るものがいいよね。

しかし、手みやげは“消えもの”が喜ばれたりしますよね。お菓子は定番ですし、他にも漬け物とか乾きものとかね。たしかに、もらって気兼ねない感じです。

そうか。残って邪魔になったりするものは敬遠されがちやな~。コケシとかもらっても実際どうしようもないもんな~(笑)

趣味嗜好が違いますからね。日本人はあまりにも気を遣いますから。「つまらないものですが」のフレーズも、本当なら「つまらないモノ持ってくるなよ」という気持ちになりますもんね。社交辞令ですね。

謙遜しぃやもん。

消え方が美しい消えものってないですかね?

消え方か……、溶ける、蒸発する、消えてなくなる……

それと、モノツクリの原点として、機能性は持ち合わせたいです。アートではないですからね。

機能美やな。そこはなんとしても追求していきたい所存!

機能美は受け取った人がしみじみ実感するものですからね。だからと言って、いわゆる“便利グッズ”ではないんです。

そこは一線引いとかなアカンとこやな。

もらって嬉しい手土産。自分に置き換えると……消えもので、コンパクトで、壊れなくて……。

誰もが使うもので、あっても困らないもんかな。

周りの人と話のネタにもなって。

うんうん。

自分でもまた誰かに渡したいと思わないと。

「三丁目のリチャードさん、こないだ日本行ってきはってんて~」「こんなんお土産でいただいたんよ~」「あら~素敵やん」ってなもんで。

「じゃあ、ちょっとここらでお茶でも入れましょうか」みたいな。手土産のある風景って、ちょっとゆとりを感じます。

お茶菓子とかなら、そこで「はい、どうぞ」ってな感じで出せるわな~。

共感できますもんね。

手みやげひとつで、シーンっていうか、ストーリーが生まれるなぁ。

つまり、モノってただあるだけじゃなくて、それがあることでどんなコミュニケーションが生まれるかだと思います。

そやな。それで人の心の部分にも影響を与えるデザインとかが理想やな~。

まさに。現実的に、食すものなら日持ちしてもらいたいものです。

おー、急にリアル話にもどった! せやね。日持ち、保存方法が楽なほうがいいな。

日本人はお茶好きですけど、外国の方は、やっぱりコーヒーとか紅茶なんでしょうね。日本人でもコーヒー・紅茶は多そうですけども。あと、デザインに必要なのは、日々の不自由さですね。それを解消する為に、デザインを使いたいです。関係ないですけど、ストローの長さって不思議です。たまに丈足らずなことがあります。もっと、いろんな長さに対応してもらいたいものです。最後の「ズルズル」って音、汚らしいですよね。お下品。あ、ちょっと脱線しました。脱輪。

よろし!


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